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或る、ひとりのうたうたいの記。
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    [ 2009-09-18 11:50 ]
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  • 鴉 (作詩・歌読/小川貴志)
    [ 2009-06-01 12:45 ]
Canary Laughing Sky

ある時代、ある国の物語。










『暇潰し』を政(まつりごと)としていた王は、






今日も昨日と同じ、醜い姿態に下卑た口許を弛ませ、






カナリアに囀りを強要しようとしました。







后(きさき)にさえ、側近の者にさえ、






『頼む』という事を知らない王は、







稚拙な恫喝に鞭という、







およそ、人の上に立つ者に相応しくない、







高貴さとは無縁の振舞いを、今日は







己よりも小さな小さなカナリアにまで、








隠すことはありませんでした。








しかし、カナリアは一向に動じる様子はありません。







それどころか、王を侮蔑を孕んだ眼で視ているようでした。







王は、そんなカナリアの態度に立腹し、







自らの手で懲らしめてやろうと、






鳥籠の扉を開けてしまいました。








厭らしい笑い声をあげ、王が籠に手を入れたその刹那









一迅の風とともに、王を掠めて飛び立つものがありました。









カナリア、ではなく、鷹でした。








王は、鷹を、カナリアだと思い飼っていたのです。







市井のものの言われるがままに。







己で確かめも、調べることもせずに。









鷹は、掠め盗った王の右目を食み、飛んでいきました。







王は、残った左目で、カナリアを見上げていました。







怒りも忘れ、痛みも忘れ、








呆けた様子で、美しい、と呟きましたとさ。







おめでたし、おめでたし。






by utautaccy | 2011-09-14 21:01 | ~Solitude~ | Comments(0)
羊飼いのβ


神様 あなたがいる体(てい)で こうしてお話ししますが
身に覚えのないことも もしやと思ってしまう僕です

あなたから授かった叡智を HBの濃さでなぞりながら
角が丸くなるまで何度も 書いたり消したり繰り返し

誰かのためにと声高に主張 孤高に生きるものほど 
その背中空々しく 美しく見えるのは何故でしょう?

よりよく僕らを導く その大いなる存在に
今日も足を向けて眠ることをお許しください
見えざるあなたを僕らは どこかで恐れながら
また明日も とかく救われない心を持って生きています

飼いきれなくなった羊たちの 大方口減らしのつもりでしょうか?
どこかの国のどこかの空が 今日も赤く燃えているのは

愚か者は言います「声が聞こえた」と 
おまえに話すことなどなにもないのに 
弱きしか挫けないその知性 やはり我々はあなたの子供です

因果は巡り廻るということを ヒトはあまりに知らなさすぎて
振りかかる不幸をまた 別の誰かで晴らそうとします

愛してやれなくなった命を それならいっそ絶てば良いと
一向に止まらぬ悲しき連鎖を 断ち切る力を下さい
見えざるあなたを僕らは どこかで恐れながら
また明日も とかく救われない心を持って生きています

因果は巡り廻るということを ヒトはあまりに知らなさすぎて
振りかかる不幸をまた 別の誰かで晴らそうとします

よりよく僕らを導く その大いなる存在よ
我々の作り上げし妄想を 纏って恐怖をお与えください 
見えざるあなたを僕らは 密かに裏切りながら
また明日も とかく救われない心を持って生きています

お許しくださいとは もうとても言えませんが
この迷える仔羊をどうか 
どうか最後まで見届けてください、まじで



by utautaccy | 2010-04-30 12:38 | ~Solitude~ | Comments(0)
arrow


つがえた矢を 目視することもなく
僕だけを見詰め じりじりと弓を弾くように

足場の悪い お日柄はすこぶる良い
公園の砂利道で言うぞ そら、言うぞ

「さようなら。」 君の唇が
ゆっくりとそう動いたら 一気に手を放す

「こんな別れの一時でさえ 化粧は入念にしてくるんだなぁ・・・」
衝撃でどうかしちゃったのかな 引き止める言葉が先に来ない
思えば出会いもスローモーション 煌きはあとから付いてきて
ただただ魅せられる僕は気後れ 痛みはいつも言われて気がついた

知りたがるくせ 自分の話はしない
深まる謎だけを 遠く未来まで伸ばして

翳りはじめる 僕の気持ちが他所へ
向かないように時折 全身で求めて

剥がせない 互いの唇は
忍び寄る暗闇さえ 朝に戻せたのに 

西日が眩しそうに君の顔を 少しだけ醜く歪めたのを
なぜだかとても切なく感じてしまった 手を放したのは僕の方か
最期の場面はモノクローム 色付く秋には似合わない風景
さまよい歩き疲れた二人の行方 留めるように君は矢を構える

「さようなら。」 僕の口元が
ほんの少し緩んでも 理由は聞かないで そのまま一気に貫いて

確かな響きをもって聞こえてくる 別れの言葉がなお悲しそうに
二人の間に流れる時間を 少しでも引き延ばそうとするけれど
最期の最後までイミテーション 煌きはすっかりと痩せて 色褪せて
さまよい歩き辿り着いた、ここで 放たれた矢は僕の耳をかすめて
背を向けた君の靴音が ゆっくりと遠ざかっていく


(words&music/Takashi.Ogawa.)**************************************************       

          ※著作権は小川貴志にあります。
       無断使用や転載等は一切禁止しております。




by utautaccy | 2009-12-11 12:05 | ~Solitude~ | Comments(0)
恥をかいて、うなだれて、また顔をあげて

汚れた、汚されたと 嘆きをその心のままに
うたう君の方が僕より なんぼか綺麗に見えるよ

暑苦しい風体で 時代とまるで逆行するように
それでも上を向いて歩く君の方が僕より うん、素敵だなぁ

友の情けをかみしめて 持つべきものは・・・と随分
調子のいい言葉を続けてはみても 後ろめたさにうなだれる

おそらくまだ死なない体だから せめて足元に生えた重たい影を
引き摺って 持ち上げて いつか飛べる日を夢に見れば 
あんな高さから落ちたら痛いだろうなぁ きっと助からないだろうなぁ・・・
生温いじめっとした汗で目覚め そしてまた、ひとつ恥を知る

『ぬくもり』なんて優しく綴っては 今日一日の風雨を凌ぎ 
濡れないように生きてはみても やっぱり馬鹿は風邪をひく

愛の在り処を探しながら 平気で彼女を傷つけるひと
「まともじゃないね」言える立場か 僕も同じ事をしてた 同じ目をしてた 

せつなさも やりきれないこの気持ちさえも 誰かの真似事みたく
思えて仕方のない・・・そんな頼りないことを 本当に心は認めたかい?

かすかにまだ灯りの残る部屋で 悔しさを小さな詩に託しながら
寝転がっても逃がせない 憂鬱はまるで籠のなかの鳥のよう
いついつ出やる いつでも出られる 明け透けにしてある胸の奥に
まぶしい光が射し込む角度へ 無理矢理にでも体を向けて

せつなさも やりきれないこの気持ちさえも 誰かの真似事みたく
思えて仕方のないそんな自分を それでも心のままに叫んでいたい

おそらくまだ死ねない体だから 根拠もなきゃ試す勇気もないから
生きていこう!とだけ強く つよく思うんだよ 
なるべくなら なるべくなら 馬鹿みたいにあごを上げて 少しだけはにかんで
不細工ななりも ちょっとはましに見えてきたら 
そうだなぁ また君に会いに行こうと思う




(Words&music/Takashi.Ogawa.) **************************************************       

          ※著作権は小川貴志にあります。
       無断使用や転載等は一切禁止しております。




by utautaccy | 2009-11-24 16:35 | ~Solitude~ | Comments(0)
This Night  (words/Takashi.Ogawa.)

もっと膝をくずして 楽な格好でいいよ
とくにこれといった報告はないけど 焦りもない

内容なんてほとんど 頭に入ってこないけど
映画よりも今日の君の笑顔を ずっと見ていたい

グラスが空になった途端 二人して急に無口になるから
ゆっくりと流れる時間に なにかを急かし合うような気持ちになる

トイレに立つついでに ちゃっかり僕の隣
座りなおす君に気付いても 気付かぬふり
もっと足を伸ばして 僕にもたれかかっていいよ
当然の欲求を君のその瞳に見つけたら 抱き寄せて
静寂のなか 強く優しく 確かな明かりを互いの胸に灯そう

遠くで鳴り響くサイレン 二人の間には妙なサイレント
沈黙と怒号が往き交う いろんな愛の表情を夜は優しく包み込んで・・・ 

ほんのりと赤く染まる 左の頬を僕によせて
座りなおす君に気付いても 気付かぬふり
いっそ視界を塞いで 僕の膝のうえにおいでよ
胸の高鳴りがあからさまな欲望を 訴えてる 確かめてる
静寂のなか 強く優しく 叫びたいことを声にして
交わり果てたあとの 君をずっと見ていたい 

 









=================================================

言っっってみてぇぇぇ~~!!
ま、その気になればおネエちゃんの10人や20人とっかえひっかえですけどね!

・・・なぁんて、だぁれも相手にしてくれませんけどね!(笑)




・・・今泉さん、ネタ拝借してごめんなさい^^;







by utautaccy | 2009-09-18 11:50 | ~Solitude~ | Comments(0)
FLAG FIGHTER ~所要時間10分の記~

勢いで綴って まやかしの世界を
そう宣うしかない能無しに向けて

自分に酔えるほど 度数は高くないなぁ
見飽きたポップさに少し彩りをと

思いまして、ええ 思った次第でして
慣れっこないピース おあいこでグー
そのままパーン! って、は・じ・け・ろ

いつだってスピードにだけ乗っかって ゴールを見失う
鮮やかに散っても逝けずに ただの燃料泥棒
誰のどんな許しを得たなら 表彰台に立てるのかなぁ
焦燥と孤独だけが密に絡み合う 僕に馴染んでいく

1着を意味する 旗が風になびいてる
そこに立つ自分の姿なんて想像もできない

でも誰かに縋るほど 気持ちは安くないんだよ
よく似た理由に 現実を突きつけられても

否めなくて、もう 笑っても虚しくて
無理強いのピース カウンターでグー
彼女がパーン! 「目を醒ませ!」って言う

いつだって感情にもの言わせて きっかけを掴み取る
華やかさとはまるで逆の 泥くさい単純作業
明日のなにを信じ貫けば 今日と言う日は報われるのかな
情熱で片付けるのは死んでも嫌だから 渇きにただ従う

満たされたい 認められたい 見つめていたい 見届けて欲しい

いつだってスピードにまかせて スタートからぶっ飛ばす
華やかなステージを尻目に ひたすらに風をあびながら 
今日の僕を信じ貫くだけじゃ まだ足りないって言うのなら
焦燥も孤独も無理矢理プラスにして 
勢いで綴れ なんとかなるって叫べ  

なんとかしてやるんだって!絶対だって!




by utautaccy | 2009-08-18 12:25 | ~Solitude~ | Comments(0)
Mr.NO PLAN


てっきりなくしたものと思い込んでた ある日の夕立に
遠くの空光る雷がまた 気付かせたこと

「そもそも夢ってたって 本当に叶えたいって願ってたのかは疑問で・・・」
見苦しい言い訳しておいて 横目でしっかり捉えてる

いい加減もう飽きた こんな繰り返しは
これじゃいつまで経っても向き合えない 僕と

さよなら けして無駄とばかりは言えないが
自分を騙しても ひとっつも気持ちの晴れない日々よ
こんにちは まるで見当もつかないが
立ち向かう姿勢も様になってる いつかの僕よ

あっさりとこうして見限った 諦めるっていう選択肢に
まだ迷いもするけれど どのみち着地点は変わらない

思い切りジャンプしても せいぜい2秒くらい
どうせ自由にならない空なら いいや(誰かにやる)

さよなら したって変わらずにそこにあるもの
自分が汚れて見えても 知らん振りで輝いてる
こんにちは まるで見通しもつかないが
一応、壮大なラストを予定してる いつかの僕よ

目覚めなくていい(夢から) そのまま行け(次、右折ね)
派手にはまれ(転べ、転べ、) 知ってて、落とし穴(どっきり成功)

テッテレ~♪ 







     **************************************************       

          ※著作権は小川貴志にあります。
       無断使用や転載等は一切禁止しております。




by utautaccy | 2009-06-16 15:06 | ~Solitude~ | Comments(2)
ツヅリガタリ


声ならぬ呼餌(こえ)を操り
きみのぜんぶを満たしたい


待ってて、きっともうすぐなんだ
それが憂迷(ゆめ)じゃなくなるまで


呼吸を刹那、とめればほら
描けるよ


なにも見なくても


きみのこと




by utautaccy | 2009-06-12 15:19 | ~Solitude~ | Comments(0)
寄噂蟲

知らない口が、言葉奔らせ
飽いた心の、渇き潤す

見得ない耳が、噂聞き付け
醜き身体の、澱み促す

真実である必要はない
群がる虫の羽音さえあれば

今宵限りの儚さが好い
照らす者になど、その身では
決してなれはしないのだから・・・。

老いたるは知性 目覚めるは惰性
痛みはもはや 遠い遠い過去のもの

瞳になにも宿せなくとも
この手になにも掴めなくとも
座したまま明日へ怨み言

その身を模した魂と
汚れた舌があればいい



by utautaccy | 2009-06-09 13:50 | ~Solitude~ | Comments(0)
鴉 (作詩・歌読/小川貴志)

囀(さえず)ることも忘れ 悲しい歌を覚えて
静寂に黒く この身をひそめ

嘆きのブルース 空っ風は冷たく
ひとの世に刹那 光もたらす

希望を描くのに足る理由 自らの足で探しもせず 
搾取と浪費 くりかえす 惑星(ほし)ひとつ喰い潰すまで

今日も 色とりどり欲望の詰まった袋を
拝借し知恵を養います
いつの日にか愚かな生物
ヒトよ あなたに執ってかわる個体となるために

朝からどうにも救い難い気持ちになる
巡礼のつもりか 同胞さえ殺し

鵜の真似をするカラス されどヒトの世に学ぶことなく
この声枯らす 虚空 我は啼く

欲望すべてを胃に収めても 自らの価値さえ見出せず
背徳も美学と身の程を 終ぞ弁(わきま)えず散り逝く

否!花と呼ぶには あまりにも醜く・・・

今宵めも 解し難いヒトの業というものを 
はるか空より嘆いてみては
羽を持たずして飛びたいと願う
一夜限りの・・・その浅ましき背に いつかは止めを 

よもや滅びの日を迎えても 己の身のみを嘆くのだろうか
省みることさえすれば 救いなどまだ幾らでも在ると云うのに

今日も 色とりどり欲望の詰まった袋を
拝借し知恵を養います
いつの日にか愚かな生物
ヒトよ あなたに
執ってかわる個体となるために
そして、羽を持たずして飛びたいと願う
一夜限りの・・・その浅ましき背に いつかは安らぎを 

囀(さえず)りさえも忘れて 悲しい歌を覚えて
静寂に黒く この身をひそめ

嘆きのブルース 空っ風は冷たく
泪目のカラス 現し世を徘徊す 





     **************************************************       

          ※著作権は小川貴志にあります。
       無断使用や転載等は一切禁止しております。




by utautaccy | 2009-06-01 12:45 | ~Solitude~